第60回文化講座「ささら語り」

 第60回講座は9月14日、五説経伝承者よこやま光子姉を演者にお迎えし「五説教ささら語り『さんせう太夫』」の演題で説経節を語っていただきました。

 


 今回は、「五説経ささら語り」という演題に興味を持たれたのか、50名を超す大勢の聴講者が参加下さった。
 演者は五説経伝承の第一人者で、ささら(竹や細い木などを束ねて作られた鳴り物)を使って五説経の一つ「さんせう太夫」を語っていただいた。ほかにも「しのだ妻」「をぐり」「かるかや」「しんとく丸」の演目があり、合わせて五説経という。
 
 作家水上勉氏から「今の世にも説経を語ってほしい」との願いを託され、2002年に水上勉訳、横山光子脚色で「五説経」を出版して以来、各地を廻っておられる。
 説経とは中世に芸能化した語り物のことで、話芸、語り芸のルーツともいわれている。
 
 本日演じて下さった安寿とつし王(厨子王)の物語「さんせう太夫」は、やさしくせつない語り、荒々しい太夫等の声色、ささらの音とがあいまって、心の奥深くに
までじんとしみこみ、すばらしい語りに一同静かに聴き入っていた。
 
 はじめて五説経ささら語りを聴くことができ、有意義な講座となった。機会があれば他の語りもお聴きしたいと思った。
(岩脇孝子記 「全仏婦」2011年 秋季号NO・109より転載)

運営スタッフ文化講座レポート2011-11-09 10:47:05